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医局紹介
~後期研修プログラム後期臨床研修医を
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医局長 宮地 英行

WEO認定:世界の優良18施設

工藤進英センター長のもと、世界最先端の診断学・治療技術を学べることが当センター最大の魅力です。ここで「日本」でなく「世界」と書かせて頂いたのは、消化器内視鏡の分野は他の医学領域と異なり、日本が世界を牽引している領域であるからです。私達は国内外の多数の学会発表を通じて「学ぶ」というより、むしろ「海外へ情報発信」を常に行っていると言っても過言でありません。当センターは、WEO:世界消化器内視鏡機関(World Endoscopy Organization)から、厳選された世界の優良施設としてWEO Center of Excellenceに認定されています。世界で20施設、日本では当センターを含め2施設が選ばれています。このことを誇りに思いながら、私たちは日々研鑽を積んでいます。

しかし当然のことながら、最初から世界に情報発信できる訳ではありません。ここで後期研修を始められた先生には、先ず、その年の米国か欧州の消化器病学会(DDWまたはUEGW)に同行して頂き、工藤センター長以下医局員が一丸となって海外で発表している様子を目の当たりに(early exposure)して頂きます。その時は「こんな世界もあったんだ」「近い将来、自分もこのように海外で発表できたらいいな」と思って頂ければいいと考えております。日常業務の中で、下記に示すような全般的な研修をしつつ、少しずつ興味のある分野で、先輩の指導のもと研究・学会発表・論文作成を始めて頂ければと思います(研究の詳細は次章に詳しく紹介していますので、ご参照下さい)。要するに、ここは「世界へ開けている医局」で、国内外の主要な学会で活躍できるチャンスがあり、そのような第一線で活躍する先輩達から直接、最初から学ぶことができるということです。

大規模な研究

当センターでは、AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構) 医療機器開発推進研究事業課題の一つとして、人工知能(AI)を使用して内視鏡中に大腸病変をリアルタイムで病理診断予測する内視鏡画像診断支援ソフトウェア「EndoBRAIN®(エンドブレイン)」を開発しました。こちらは国内5施設での臨床性能試験を経て、内視鏡分野では国内で初めてAI製品として薬事承認を取得し、2019年3月8日(金)にオリンパス株式会社から発売開始となりました。(「大腸がん抑制を可能とする、人工知能にもとづく内視鏡支援ソフトウェア」平成28~30年度、研究費1億4千万円)。

さらに第2弾となる「EndoBRAIN®-EYE」は大腸病変の検出を支援するソフトウェアで、こちらも2020年1月24日に薬機法承認を取得しました。大腸の病変を検出するところから治療法提案・再発防止支援にわたるまで包括的にAIで診療を支援する、世界初の医用AIシステムを創造する研究が、AMED より8億7千万円の研究費で採択され、進められてきました。(「人工知能とデータ大循環により実現する、大腸内視鏡診療の革新的転換」平成29~31年度)。獲得した研究費が高額であるだけでなく内容も大変画期的で、当センターは非常に勢いづいております。スタッフ一同、新しい世界を先頭に立って切り開いていく思いで日々次なる研究に取り組んでいます。

内科・外科の垣根がない

当センターは「内科と外科の垣根がない」医局です。大学病院もしくは中核病院で初期研修された先生でも、内科と外科が完全に1つの医局として同居しているところはご覧になったことがないのではないかと思います。近年は、当センターにならって多くの消化器内科と外科がセンター化される傾向にありますが、その多くは既存の内科と外科を合体させたところが多く、一つの医局としてまとまって運営しているところはない、と思います。詳しくは書きませんが、もともと全く別な組織を合体させることが、さまざま理由で極めて難しいことは想像に難くないと思います。ここでは、工藤センター長の強い信念のもと、2001年の開院以来ずっと1つの消化器センターとして歩んできました。

今までに何人もの内科ドクターが、一定期間外科に行って手術の勉強や術後管理を学び、また外科ドクターが、内視鏡や内科的管理を学んで来ました。お互いの手技や疾患に対する考え方を日常臨床の中で直に学ぶことで幅の広い知識と判断力が身につきます。さらに、垣根(壁)がないことで、いつでも気軽にお互いが相談できる環境にあります。これこそ、当センターの最大の長所、と考えております。症例カンファレンスも週に2回、内科と外科が合同で行っています。1人の患者さんを、検査・診断・治療・手術・術後までスムースな連携のもとで一貫して診ることができる点が、当センターの最大の特徴だと言えると思います。

豊富な症例

当センターの症例数は2019年、下部内視鏡検査数7066件、上部内視鏡検査数7467件、腹腔鏡手術数449件でした。大腸癌内視鏡治療、大腸癌手術では「ハイボリュームセンター」として毎年全国有数の成績を出しています。大腸疾患の紹介が多いことは間違いありませんが、当院が横浜市の中核病院の1つとして、常に紹介・救急患者さんを受け入れているため、大腸に限らず、その他消化器領域の症例も充分な数があります。例えば、ERCPが年間260件というのは、地域の中核病院クラスかそれ以上の件数です。研修される先生方にとって、経験症例数は非常に重要と思います。さらに若手の先生方にとって、救急やICUにおける緊急・重症疾患を的確にマネージメントすることは今後の医師業務においては非常に重要と考えますが、当院では救急部やICUも充実しており、救急ブースで24時間緊急内視鏡が行えますし、血漿交換を含む各種血液浄化も施行することができます。

手術症例も多く(年間大腸悪性腫瘍手術:約257件、胃悪性腫瘍手術:約87件、腹腔鏡下胆嚢手術:約173件:2019年)、悪性腫瘍手術症例の多くは鏡視下手術を行っています。研修では各臓器とも、早い段階から開腹手術の修練と同時期に鏡視下手術の執刀も開始しますので、両方の技術の修得が可能です。

多くの認定医・専門医

当センターでは日本内科学会、日本消化器内視鏡学会、日本消化器病学会、日本肝臓学会、日本外科学会、日本消化器外科学会等の認定施設として、認定医・専門医資格取得のためのプログラムに基づいた教育を行っています。近年では、日本内視鏡外科学会 技術認定医を毎年医局員が取得しております。このように当センターでは、研修研鑚を積むことができる環境を常に整えています。また、広くその門戸を開いて、共に働く新しい仲間を心からお待ちしています。なお、医局スタッフの資格取得状況などは当ホームページのスタッフ紹介のページからご覧いただけます。

【研修内容】
  • ●内科:上部・下部・胆膵内視鏡の技術の習得、内視鏡診断、内視鏡治療、肝胆膵検査、一般消化器内科
  • ●外科:消化管腹腔鏡下手術、消化管悪性腫瘍手術、肝胆膵手術、一般外科手術、術後管理
    (ただし上述のとおり内科医が外科を、外科医が内科を一定期間研修することもできます)
【告知】

近年の時代の変遷に伴って、2014年から当センターもレジナビに参加しています。また、医局説明会も毎年恒例で行っておりますし、興味のある方は、随時見学に来て頂けます。さらに当センターのホームページにも更新した情報を掲載しておりますので、それぞれの詳細はホームページをご覧頂ければと思います。

<2019年の新入局勧誘事業>
6月 レジナビフェア 後期研修(専門研修)プログラム @東京ビッグサイト
8月 医局説明会 @横浜ベイシェラトン

【募集対象】
初期研修を終了した卒後 3 年目以降の先生方
定員:制限なし
身分:常勤医
給与:面談にて説明、相談致します。
【連絡先】
〒224-8503
神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎中央 35-1
昭和大学横浜市北部病院 消化器センター 
(医局長:宮地 英行)
Tel:045-949-7265 Fax:045-949-7263
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