研究Front Line

最先端の臨床研究

内視鏡と人工知能の融合による
大腸ポリープおよび癌の自動検出システム

2019年度文科省科研費・若手研究獲得のご報告
三澤 将史

2019年度(令和元年度)採択「内視鏡と人工知能の融合による大腸ポリープおよび癌の自動検出システム」

  • 若手研究(B)消化器内科学
  • 研究機関昭和大学
  • 研究代表者三澤 将史、昭和大学、医学部、助教(90459206)
  • 研究期間2019-04-01 – 2021-03-31(予定)
  • 配分総額4,290,000円

2019年度から引き続き、競争的研究費である文科省科研費・若手研究に採択され、主任研究者として研究を実施していくことになりましたことをご報告申し上げます。文科省科研費は最も厳正な審査基準を持つことで有名であります。約10ページにわたる申請書は、第三者の科学研究者により厳正な査読がなされ、採択率約30%の狭き門を潜り抜けたもののみようやく獲得ができるものです。今回私のテーマは前回に引き続き内視鏡と人工知能(AI)を組みわせた研究です。特に、申請書作成時に注意したことは、「誰が読んでも理解できる」ように理解しやすくかつ具体的に研究計画を記載することです。科研費の審査担当者がたまたまAIと大腸内視鏡の知識を持ち合わせていれば多少わかりにくくても良いのですが、そんなことはありません。採択されるには、いかにわかりやすく研究計画を説明できるかが一番のポイントだと思っています。

肝心の研究内容ですが、AI技術であるディープラーニングによる内視鏡自動診断です。大量のAI訓練用データを集めることにより、工藤進英教授が発見した「幻の癌」ともいわれる陥凹型早期大腸癌の自動検出を試みます。現在名古屋大学と共同で研究を進めており、近いうちに学会発表・論文報告ができると思います。今後とも医局の先生方や、ご支援いただいている方々の協力のもと研究を進めて参りたいと思っております。

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