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臨床研究内容

2020年度(令和2年度)採択潰瘍性大腸炎の組織学的治癒を予測する内視鏡AI:EndoBRAIN-UCの臨床導入に向けての取り組み

潰瘍性大腸炎(UC)の診療では,粘膜治癒が重要な治療目標です。近年、組織学的治癒が更なる治療目標として注目されています. つまり組織学的治癒が確認できた患者は長期寛解状態維持が期待できることがトピックとなっています。

我々は2016年10月よりUCの組織学的治癒の予測に内視鏡AIの構築を試みてきました。現在までに、パイロット研究の結果を世界初のUCに対するAIを用いた内視鏡CADシステムとして論文発表。 (Maeda Y, Kudo SE, Mori Y, et al. Gastrointest Endosc. 2019) 更に2019年7月までに機械学習画像を4.5万枚以上へ増加させるなど、診断能の改善を達成しました。また2019年度からは森悠一先生、三澤将史先生に牽引して頂き、薬事戦略を進めてきました。11月にPMDAの指導の下、性能評価試験を実施し、12月には薬事承認申請を行いました。2020年4月27日に念願の薬機法承認を取得しました。

現在は臨床導入にあたり、EndoBRAIN-UCにて長期寛解維持予測が可能かを検証する前向き臨床試験が進行中です。

その前試験としてエンドサイトによるUC患者の長期寛解維持予測への有用性の検討を行い、内視鏡専門医の診断ではMayo内視鏡スコア1の粘膜治癒症例に対し長期寛解維持予測への有用性を認めました。(Maeda Y, Kudo SE, Ogata N, et al. Digestive Endosc.2020)

更に現在、工藤教授の御指導の下、潰瘍性大腸炎関連腫瘍に対する応用も進めており、エンドサイト及びEndoBRAIN-UCの潰瘍性大腸炎内視鏡診療への普及へ向けて小形典之先生を中心としたチームで研究を継続して行きたいです。

(前田 康晴)