研究Front Line

最先端の臨床研究

Endocyto観察による
潰瘍性大腸炎の臨床的再燃予測の検討

瀧島 和美/前田 康晴

近年の潰瘍性大腸炎の診療において、内視鏡的完全寛解としてMayo内視鏡スコア(MES)0が目標とされている。一方で、MES0症例の再燃リスク因子として生検組織の“杯細胞の減少”が報告されている。

我々は、超拡大内視鏡Endocyto(EC)で観察し得る杯細胞“EC-goblet”に着目した。MES0患者(120例)のうちEC-goblet数が多い群(39例)と少ない群(81例)での臨床的再燃例はEC-goblet数が多い群で5%(2例/39例)、少ない群で19%(15例/91例)と、EC-goblet数が多い群の方で臨床的再燃率が有意に低いことがわかった。

この研究結果について、現在論文を執筆し投稿準備を行っている。

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